oinume journal

Scratchpad of what I learned

2018年7月の振り返り

機械学習

進捗なし。次からは振り返り対象から外す。

アルゴリズム

  • 文字列探索で力まかせのアルゴリズム実装した

ブロックチェーン

https://www.udemy.com/ethereum-and-solidity-the-complete-developers-guide/?deal_code=JPA8DEAL2PERCENTAGE&aEightID=s00000016735001www.udemy.com

このコースを少しだけ進めた。まだブロックチェーンの基礎の部分だけど曖昧な理解だったところがクリアになって来ててよい。

あと、FLOCのエンジニアコースを受講してみたのだけど、払った値段に対して内容がイマイチなので解約手続き中。(1ヶ月以内ならキャンセルできる)

floc.jp

lekcijeの月額課金

進捗なし

プライベート

タスク管理

5月ぐらいからTrelloでプライベートのタスク管理をしているけど、いい感じでワークしている。iPhoneアプリがよくできているのが大きな理由かも。タスクごとに「これはどこまで終わっていて、あとはどういうことをやるべきか」というのを簡単にメモできるのもありがたい。

また、「今月何やったっけ?」っていう振り返りにも使える。

ブログ

7月は真面目な記事を4つ書いた。Goのhttpパッケージまわりは以前からもやもや中途半端な理解だったものをちゃんと整理できてアウトプットできたのが嬉しい。忘れてしまったらこのブログを検索すれば良いので安心して忘れられる(違

暗号技術入門

小難しい話が可能な限りわかりやすく説明されていて良い。なんで今まで読まなかったのだろうという後悔しかない。

暗号技術入門 第3版

暗号技術入門 第3版

1Password Families

  • 夫婦でアカウント管理を共通化したかったので契約
  • 今のところいい感じなので、$60とけっこうお高いけど必要経費だと思って年間サブスクリプションで課金した

資産運用

  • WealthNaviで2000円ぐらい利益出てきた。ただし手数料が預けている額の1%で高すぎ
  • 個別株はGoogleを売って利益が$200ぐらい
  • クラウドバンクにアカウント作ったので入金しないと

読書

中村俊輔 サッカー覚書

中村俊輔 サッカー覚書

中村俊輔は自分と同い年だけどまだ現役でJリーグでプレイしていてすごいなぁと思っていたので本を読んでみた。イタリア、アイルランド、スペインと世界のサッカークラブでプレイしてきた感想が書いてあって面白かった。俊輔といえばセルティック時代の対マンUとのフリーキックが本当すごいなぁと思っている。サッカー選手は年齢が高くなるとやはり引退するしかないけれど、40歳でも現役でやっていくポイントみたいなのも書かれていて参考になる。

この記事も面白かった。

コンビニ外国人 (新潮新書)

コンビニ外国人 (新潮新書)

日本で働いている外国人が120万人を超えてたという記事をみかけたのと、技能実習制度の闇が深そうだったので気になって読んでみた。最近は中国からだけでなく、ベトナムやネパールが増えてるらしい。日本のコンビニチェーンは海外展開もしているので、日本のコンビニで働いて自国に戻ってコンビニ関連の仕事をするという話はなんか良さそうだと思った。新宿のドラッグストアの店員とかほとんど中国人ですごいなぁと思う。

参考:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(平成 29 年 10 月末現在)

来月に向けて

7月はアルゴリズムがあまりできなかったので頑張らないと。最近、あらためて基礎を勉強することが大事だと痛感しているのだけど時間がいくらあっても足りない。何を勉強するべきかをまとめて効率良くやらないとなーと感じている。

Goのhttpパッケージだけでmiddlewareを実装する

標準ライブラリのhttpパッケージだけでもmiddlewareは簡単に作れますよ、というお話。

おさらい: http.Handlerまたはhttp.HandlerFuncでやり取りする

Goのhttp.Handlerやhttp.HandlerFuncをちゃんと理解する - oinume journalに書いたとおり、

  • http.ListenAndServe
  • ServeMux.Handle

に渡すのは http.Handler なので、何かしらのmiddlewareもこのinterfaceを満たすことを考えればよい。もしくは ServeMux.HandleFunc を使うのであれば http.HandlerFunc を使うでもよし。

middlewareはhttp.Handlerを引数に取り、http.Handlerを返す

例えば、 admin という名前のCookieを持っていないとアクセスできないようなmiddlewareを考えてみる。

func requireAdminCookie(h http.Handler) http.Handler {
    fn := func(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
        _, err := r.Cookie("admin") // Check `admin` cookie
        if err != nil {
            http.Error(w, "No admin cookie", http.StatusForbidden)
            return
        }
        h.ServeHTTP(w, r)
    }
    return http.HandlerFunc(fn)
}

こんな感じで、h.ServeHTTPを呼ぶ前にCookieがあるかをチェックする処理を入れる。

このmiddlewareを使って、「特定のURLはadmin cookieがないとアクセスできないようにする」ためには、以下のようにmiddlewareと実際のHandlerを組み合わせる必要がある。以下のコードだと /admin のURLはCookieがないと403 Forbiddenが返される。

func main() {
    mux := http.NewServeMux()
    mux.Handle("/admin", requireAdminCookie(http.HandlerFunc(handleAdmin)))
    if err := http.ListenAndServe(":8080", mux); err != nil {
        log.Fatal(err)
    }
}

// responseを返すHandler
func handleAdmin(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
    w.WriteHeader(http.StatusOK)
    fmt.Fprint(w, "This is admin page")
}

参考リンク

みんなのGo言語【現場で使える実践テクニック】

みんなのGo言語【現場で使える実践テクニック】

GoのWeb Application Frameworkでオススメは?

GoのWeb Application Frameworkでオススメは?という質問をよく受ける。 標準ライブラリのhttpパッケージ使えばおk とまずは返答している。ただ、RESTで様々なHTTPメソッドをサポートする必要があり、かつ /v1/users/{id} のようなPath内にIDが入る場合の対応を行いたい場合は

あたりの標準のhttpパッケージに沿ったものをオススメしている。理由としては以下。

  • ユニットテストで標準ライブラリのhttptestパッケージが使える(これ重要)
  • 他の標準のhttpパッケージに沿ったフレームワークに乗り換えやすい
    • もし乗り換えた場合でもテストコードは書き換えなくてよいはず

標準のhttpパッケージに沿ったもの、というのは、 ハンドラを登録する時に http.Handler を受け付けられるものという意味で書いている。

パフォーマンスが気になる人は以下を見ておけばいいのではないかと思うが、個人的にはWeb Application FrameworkのパフォーマンスはDBアクセスなどのNetwork I/Oに比べれば誤差だと思うのであんまり気にしなくていいのではないかと思う。

github.com

参考までに、gorilla/mux でRESTfulなAPIをサポートするコードは以下のような感じ

package main

import (
    "fmt"
    "log"
    "net/http"

    "github.com/gorilla/mux"
)

func main() {
    router := mux.NewRouter()
    router.HandleFunc("/v1/users/{id:[0-9]+}", usersHandler).Methods("GET")
    log.Fatal(http.ListenAndServe("localhost:5000", router))
}

func usersHandler(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
    vars := mux.Vars(r)
    w.WriteHeader(http.StatusOK)
    fmt.Fprintf(w, "Your id is %v", vars["id"]) // Path内のid
}

Go言語によるWebアプリケーション開発

Go言語によるWebアプリケーション開発

読書: 新しい文章力の教室

自分の文章力を高めたいと思ってこの本を買ってみた。仕事ではドキュメントを書いたり、プライベートではこのブログを書いている。けれども、文章を書くということをちゃんと学んだことがなかったのと、自分の書いたものを読み返してみても「文才がないなぁ」という感想しか出てこないのでブラッシュアップしたかった。

完全に自分用のメモだけどメモとして残しておく。

良い文章の定義

  • 良い文章とは完読される文章である。
  • 適切な長さで、旬の話題で、テンポがいい文章
  • レイヤーが大事。事実、ロジック、言葉遣いの順番で大切。

主眼と骨子

  • 書き始める前に主眼と骨子を固めること。主眼はテーマ。主眼が目的地なら骨子は経路。
  • テーマを決める。そしてテーマのために、何を、どれから、どのくらい話すかを決める。
  • プラモデルのように考える。
  • 書きたい内容を箇条書きにしておく。この時順番は意識しなくて良い。主眼と骨子を考えるためにもひたすら書き出す。
  • 5W1Hに当てはめて考える。抜け漏れがないかのチェックになる
    • Who, What, When, Where, Why, How
  • 書き始める前に主眼を決めること。主眼はコンセプト。切り口。自分なりの切り口を考える
  • 骨子を立てるために大事なのは要素、順番、軽重の順で決めること。
  • それぞれの話題をどれぐらいの重さで話すか、三段階で決める。

構造シート

以下のような構造シートを書いて情報を整理する。

  1. 紙の上方に大きく線を引いて、テーマ(主眼)を書く欄を作る。この段階では空欄のままでよい。
  2. 箇条書きで、書こうとする話題を列挙していく
  3. 並んだ話題を眺めながらこれから各文章の主眼を見定め、テーマ欄に書き込む
  4. どの話題から切り出していくべきか、主眼に準じるよう吟味し、項目の左横に順番を数字で書き込んでいく
  5. 紙を替え、テーマ欄に主眼を書き込み、順番通りに並べ直します。もししっくり来なければ、また順番を吟味して書き込み、紙を替えてやり直す
  6. アピールしたい優先度を、項目の右側にABCの3ランクで格付けしていく

実際の構造シートの例

完読してもらうためのテクニック

  • ベテランのライターもいきなり文章を書き始めるのではなく、瞬間的に心の中に構造シートを書き込み、その後に文章を書き始めている
  • 話題は主眼に沿って取捨選択する。完読してもらうためにはすべての材料を使わない
  • 結論から先にいう
  • 構造シートに肉付けして行く形で文章を書いて行く

書けなくなった時は?

  • スタックしてしまった部分を置いて最後まで書いてしまう。また、2000字を超える場合はパートごとに構造シートを書くと良い。
  • それでも書く手が止まってしまう場合は構造シートに問題がある場合が多い。 

完成度を高める

  • 事実とロジックがしっかりしていれば70点ぐらいにはなっている。あとは言葉遣いでブラッシュアップする。

Goのhttp.Handlerやhttp.HandlerFuncをちゃんと理解する

はじめに

GoでHTTP Serverを作ろうとすると、標準ライブラリを使う場合以下のようなコードをよく書くと思う。

package main

import (
    "fmt"
    "log"
    "net/http"
)

func main() {
    mux := http.NewServeMux()
    mux.Handle("/hello", http.HandlerFunc(hello))
    log.Fatal(http.ListenAndServe(":8080", mux))
}

func hello(w http.ResponseWriter, _ *http.Request) {
    w.WriteHeader(http.StatusOK)
    fmt.Fprintf(w, "Hello World")
}

このコードの登場人物としては以下になるが、それぞれなんだっけ?というのをいっつも忘れてしまうのでメモしておく。

  • http.ListenAndServe
  • http.Handler
  • http.HandleFunc
  • http.ServeMux
  • http.ServeMux.Handle
  • http.ServeMux.HandleFunc

http.ListenAndServe

http.ListenAndServe はその名前の通りサーバーを起動するものである。

  • 第1引数にTCPのアドレス
  • 第2引数にhttp.Handler

を渡す。この第2引数のhttp.Handlerってなに?というのを次のセクションで説明する。

http.Handler

http.HandlerはServeHTTP というメソッドを定義しているinterface。以下がそのメソッドの定義。このServeHTTPメソッドはHTTPリクエストを受けてHTTPレスポンスを返す処理が記述されるものである。

type Handler interface {
    ServeHTTP(ResponseWriter, *Request)
}

後述するhttp.ServeMuxのHandleメソッドの引数がこのinterface型になっている。

func (mux *ServeMux) Handle(pattern string, handler Handler) {
    ....
}

http.ServeMux

http.ServeMuxには、HTTPリクエストのURLとそれに対応するハンドラを登録する。HTTPリクエストが来た時に、そのURLにマッチしたハンドラを呼び出すマルチプレクサである。pkg.go.devからの引用。

ServeMux is an HTTP request multiplexer. It matches the URL of each incoming request against a list of registered patterns and calls the handler for the pattern that most closely matches the URL.

ServeMux.Handleメソッドを呼び出して以下のようにURLのPathとHandlerを登録しておく。例えばHTTPリクエストのURLが /echo の場合、echoHandlerのServeHTTPメソッドが呼び出される。

func main() {
    mux := http.NewServeMux()
    mux.Handle("/echo", echoHandler)
    ...
}

type echoHandler struct{}

func (h *echoHandler) ServeHTTP(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
    w.WriteHeader(http.StatusOK)
    fmt.Fprintf(w, "Hello World")
}

なお、http.ServeMuxはServeHTTPメソッドを実装しているので、http.ListenAndServeの第2引数に渡すことができる。

http.HandlerFunc

  • func(ResponseWriter, *Request) を別の型として定義したもの
  • このHandlerFunc型にはServeHTTP(ResponseWriter, *Request)メソッドが実装されている。func(http.ResponseWriter, *http.Request) のシグネチャの関数を自分で定義しておき、このHandlerFuncにキャストするだけで構造体を宣言することなく http.Handler を実装することができる
  • godocには The HandlerFunc type is an adapter to allow the use of ordinary functions as HTTP handlers. If f is a function with the appropriate signature, HandlerFunc(f) is a Handler that calls f. と書かれている。

実際のコードはこんな感じ。HandlerFunc自体にServeHTTPがあり、その中では元の関数であるfを呼び出しているだけ。

type HandlerFunc func(ResponseWriter, *Request)

// ServeHTTP calls f(w, r).
func (f HandlerFunc) ServeHTTP(w ResponseWriter, r *Request) {
    f(w, r)
}

いまいちイメージしづらいので、使う側のコードを書いてみる。

func hello(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
    w.WriteHeader(http.StatusOK)
    fmt.Fprintf(w, "Hello World")
}

func main() {
    mux := http.NewServeMux()
    mux.Handle("/hello", http.HandlerFunc(hello)) // helloをHandlerFuncにキャスト
}
  • helloをhttp.HandlerFuncにキャスト
  • http.HandlerFuncは ServeHTTP を実装しているので、ServeMux.Handleの第2引数に指定することが可能。

という仕組みになっている。先程のServeHTTPのサンプルコードだと、echoHandlerというstructを定義してそこにServeHTTPメソッドを定義する必要があったが、このコードではそのような構造体は必要ないことがわかると思う。

http.ServeMux.HandleFunc

ServeMuxにはHandleメソッド以外にもHandleFuncというメソッドが定義されている。コードとしてはこんな感じの実装になっている。

// HandleFunc registers the handler function for the given pattern.
func (mux *ServeMux) HandleFunc(pattern string, handler func(ResponseWriter, *Request)) {
    mux.Handle(pattern, HandlerFunc(handler))
}

この実装を見ればわかるように、第2引数のhandlerをHandlerFuncにキャストして、自身のHandleを呼び出しているだけである。

呼び出し側のコードはこんな感じになる。

mux := http.NewServeMux()
mux.HandleFunc("/hello", func(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
    w.WriteHeader(http.StatusOK)
    fmt.Fprintf(w, "Hello World")
})

何が嬉しいのかというと、func(http.ResponseWriter, *http.Request)を自分でhttp.HandlerFuncにキャストしなくてもよいということ。自分はServeMux.HandleとServeMux.HandleFuncのどちらを使えばいいんだっけ?といつも混乱しているけど、HandleFuncはHandleのショートカットだと思えば良い。

http.HandleDefaultServeMux

http.Handleもまたショートカットである。

  • httpパッケージ内にDefaultServeMuxというグローバル変数が定義されている
  • http.Handleを呼び出すとこのDefaultServeMux.Handleが呼び出される

という仕組み。http.HandleFuncも同様に定義されていて、これもDefaultServeMux.HandleFuncが呼び出されるだけだ。

まとめ

似たような名前のものがあってややこしいけど

  • http.HandlerはServeHTTPメソッドを定義するinterface
  • http.HandlerFuncを使えばServeHTTPを実装するstructを作らなくて良い
  • ServeMux.HandleメソッドでPathとhttp.Handlerのマッピングを登録する

というのだけ最低限覚えておけば良いのかなと思う。あとは応用。なお、例として挙げたサンプルコードはここにあがってる。

参考リンク